前回までで、高校の時に不登校になり、
そこから大学進学まで紆余曲折を経て、
コンビニの雑誌で出会った女神
真鍋かをりさんのいる大学に入学するまでをお話しました。
今回は大学に入学してから「言葉が出てこない・・・」のお話です。
大学は先輩方の勧誘と、新入生の開放感から活気にあふれていた
大学は活気に溢れていました。
大学の先輩方が積極的に新入生を歓迎していました。
ラグビー部はたくさんの人を胴上げし、サークルの人たちはパーティーに誘います。
さらに、家庭教師のアルバイトのビラを配っている人もいました。
高校で勉強だけをしてきた僕は、大学になると、勉強の缶詰から抜け出していたものだから、解放感がたっぷり。
高校とは全く違う環境にびっくりしました。
新入生歓迎会が行われるも、言葉がほとんど出てこない??
1年上の先輩方が、90名ほどいる僕たちの歓迎会を行ってくれました。
その時、「簡単に自己紹介をして。」と言われて、同級生は、自由に、好印象を残していきます。
「あっ、この子面白いね」
「すごーい、あんな一発芸できるんだ」
人気の出た新入生は、どんどん友達を作り、携帯電話の連絡先が増えていきます。
そして、僕の番になりました。
しかし、突然のフリに対応できません。
「あ、あの。。。福島出身。。。Satoです。」
言葉が出てこない。
それもそのはずでした。
3年間、ほとんど言葉を発しなかった高校生時代の影響
中学生まで、学年委員長や部長を務めて、全校生徒の前などで発表していた僕でしたが、
高校生では不登校になり、言葉を発することがなくなりました。
そのあと学校に復帰するも、先生との会話はもちろんなく、友達との会話も
毎日「おはよう」「バスケ行く?」「ばいばい」くらいの会話で終わっていました。
不思議なものです。
言葉は、話していないと出てこないものだ、とあの時初めて知りました。
高校生の時は、学校だけではなく家でも、母が先読みすることができたので、
「これだよね?」「はい、どうぞ」のように僕が強いて話す必要がなかったのです。
そのため、生活のルーティーン以外の言葉が出ない状態になってしまっていました。
だから、自己紹介はもちろんですが、新しい友達と会った時に、何を話して良いのかもわからず、言葉がただただ出てこない。
僕はその日、友達を一人も作れずに帰途についたのでした。
そんな僕が1年後に、新入生歓迎会で90名の前で話をしたり、友達をガツガツ作っていくなど、その時の僕は想像がつきませんでした。