前回は、
私が、高校に行くモチベーションがゼロ
→ 親の敷いたレールから外れたことをお伝えしました。
親も、地元の進学校(良い高校)に行ってから大学に進学していたので、レールを外れた息子の答えはわかりませんでした。
今日はそんな私と家族の「不登校との向き合い方」についてのお話です。
学校に行かない日々。将来が一切見えなくなった私の家族。
10年間続けてきた剣道を辞め、学校では勉強する意味がわからなくなり、
私は自然にベットから起き上がれなくなっていきました。
生きてる意味がわからなくなったのです。
そんな私に対して、両親は、最初の1日、2日は、「ゆっくり休めば良いよ」と大目に見てくれました。
おそらく、「1日、2日休めば、また気を取り戻して学校に行ってくれるはず」という淡い期待を持っていたのだと思います。
しかし、私の根本の問題は、
学校に行くモチベーションが一切ない
のです。
親にとっては良い高校かもしれません。
しかし、私にとっては良い高校ではありませんでした。
だから、1日や2日、休んでも、3日、4日休んでも、
1週間休んでも2週間休んでも、
私の状態が好転することはありませんでした。
しびれを切らした母親の一言とは?
しびれを切らした母親が、2階の自分の部屋のベットで生きる気力を失っている私にカツを入れようと思ったのでしょう、
唯一、こんな一声をかけてきました。
「あんた、学校に行かなかったら、良い大学行けないし、良い会社に入れないんだよ。」
後にも先にも、この一言だけでした。
おそらく、母親もすぐに悟ったのだと思います。
「そんなこと言っても、もうこの子には通じない。
ほかの道を探してあげなくてはいけない」と。
良い高校→良い大学→良い会社。
世間一般で言われていた王道のルート。
それから外れてしまった息子。
自分たちの価値観を変えないと行けない。
おそらく、両親は息子のことを本気で悩んで、愛からそう言う結果に行き着いたのだと思います。
順風満帆に行っていたはずだった家族。まさかの出来事。
思えば、それまでの家族は順風満帆に行っていました。
姉は地元の進学校を無事卒業し、宮城県仙台市の母が通った大学の近くの大学で一人暮らしをしていました。
父親は公務員、母親は専業主婦。
一姫二太郎の理想的な家庭です。
中学校だって、私は成績優秀。自慢の息子だったのだと思います。
しかし、高校になっていきなりの落伍者。
母親、父親も相当困ったのだと思います。
八方塞がりでも、上だけはいつも開いている
斎藤一人さんの言葉を借りますと、今思えば、家族必死でこんなことにチャレンジしていたのだと気づきました。
すべての方角に向かって打つ手がないことを「八方塞がり」っていうけど、上は開いているんだよ。
だから、上に向かって成長しちゃえばいいの。
この状況で、どう明るく、どう人に親切にいようかって考えると、ちゃんと神様が手を差し出してくださるんだよ。
引用元:
両親はとても愛に溢れている人です。
母親は、良い大学、良い会社と言ってしまったことを反省したのでしょう。
その日以来、学校に行けとは言わなくなりました。
代わりに、美術館や博物館に連れて行ってくれました。
岩盤浴に連れて行ってくれたり、一緒にランチに連れて行ってくれたり。
学校に行かなくても大丈夫よ、と言わんばかりでした。
必死に、私のことを応援してくれました。
姉は、元気になるための本をプレゼントしてくれました。
父親は、その当時有名だった宮崎駿さんの映画「もののけ姫」の舞台である白神山地に行きたいと言うと、
出典:Amazon.co.jp
父親は、忙しい仕事の最中、有給を使って、秋田県と青森県の旅に連れて行ってくれました。
家族の温かさを感じました。
両親の愛を深く感じました。
不登校になったことで、こんなにも愛されていたんだなって愛を感じました。
みんなで家族一丸になってこの問題に対処しようとしました。
みんな、今までの常識、「こうでなければならない」という価値観のルールを外したのだと思います。
コロナウィルス感染症でみなさんが価値観を変えたように。
そこで、おそらく神様が動いてくれたのかもしれません。
すごい展開で、不登校の問題は解決したのです。続きは次回に。